ハイキング同好会

201112月1日(木)虚空蔵山ハイキング


参加人数 … 男性3名・女性1名


予定コース… JR福知山線藍本駅⇒虚空蔵山⇒立杭陶の郷⇒JR福知山線相野駅


京都鴨川ウォーキングから1週間、昨日までとは違って冬の天気です。
午前9時半JR福知山線藍本駅に集合、無人の駅です。その頃から小雨がぱらつき出しています。北風も強く、生憎の天気、とても寒い。中止にするか躊躇するも昼頃から曇りの天気情報を頼りに出発しました。

人影のない畑の間の真直ぐ伸びた道を虚空蔵山へと進む。舞鶴道を潜った辺りから道も急な登りになってきました。登山道はよく整備されていますが、道は落ち葉で隠されています。そこに雨でよく滑ります。一歩ずつ確かめるように進んでいきました。程なく、階段を上ると聖徳太子ゆかりの虚空蔵寺に到着です。こんな山中にしては立派なお堂が一つ、往時の賑わいを偲ばせてくれます。ここで小休止をした後、さらに先へと進みました。見通しも悪く、板状の岩が続く道を歩きます。この岩は溶結凝灰岩で、その昔火山の噴火により噴出した物質が溶融し圧縮されて形成されたのではないか、この山の生立ちに思いを馳せます。本当かどうかは知りません。板状の岩がむき出しで、木の根が岩を割り、あるいは抱え込むようにして伸びています。自然の力、悠久の時の流れを感じます。そうこうする内に立杭との分岐点に到着、山頂まであと800mとあるが、山頂は隣の山かと思うほど上に見えます。急な尾根道を登ると少し開けた岩場にでました。この頃になると雨も上がり三田の街並みがよく見えます。でも山頂はまだもう少し上の方です。さらに進むと漸く標高596mの山頂に着きました。南には淡路島から播磨灘、東には三田の街並み、西には篠山の街が紅葉の中に浮かんでいるように見えます。360度、日本の秋です。なんと美しいことでしょう。でも、また黒い雲が迫ってきました。

山頂から少し戻った風の当たらない窪地に身を隠すようにして昼食を済ませ、「陶の郷」へ一気に下ることにしました。登りもそうでしたが、下りも平坦な道がなく、ただ下るだけという山です。一歩一歩の高低差の大きいこと。麓が近くなるとヒノキ樹林が続きます。そして、登り窯が姿を現し丹波伝統工芸公園「陶の郷」の裏側に出てきました。2時半無事下山しました。ここからバスでJR相野駅まで行き解散しました。

天気には恵まれなかったですが、一瞬の秋を十分堪能できました。春、もう一度来て見たい山です。